RC(鉄筋コンクリート)造の一戸建ては自由度の高いデザインが可能で、魅力的に感じている方も多いでしょう。その反面、建築費用がかかるなど気になるポイントも存在します。ただし、あらかじめ対策を講じることで不安を解消できる可能性が高まるでしょう。

この記事ではRC2階建てに焦点をあて、メリットとともにデメリットとその対策、土地を選ぶポイントを解説します。RC造の一戸建てを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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注文住宅でRC2階建を選ぶメリット

注文住宅で2階建てを検討している方は、家族それぞれの自室が欲しい、プライバシーを確保したい、いずれ二世帯にしたいなどの要望があるのではないでしょうか。このような理想の住まいを叶えられるのがRC造の2階建てです。

注文住宅でRC2階建を選ぶメリットは、以下の4つです。

  1. 耐震性や耐火性が高く安全な家づくりができる
  2. 広々とした間取りでダイナミックなデザインが実現する
  3. 耐久性に優れており維持費の低減につながる
  4. 遮音性の高さはプライバシーの確保に役立つ

1.耐震性や耐火性が高く安全な家づくりができる

RC2階建ての一戸建ては、耐震性や耐火性が高く安全な家づくりが可能です。

地震や台風で建物が揺れたとき、上階に行くほど揺れを大きく感じやすいですが、RC2階建てであれば、ほとんど影響がありません。重量のある鉄筋コンクリートは、縦方向と横方向の圧力に対して高い強度をもつ建材です。

さらに、コンクリートは燃えないため耐火性も優れており、火災への強さも兼ね備えています。都心部のように建物が密集している地域では、周囲への延焼を予防できることから大きなメリットといえるでしょう。

2.広々とした間取りでダイナミックなデザインが実現する

RC2階建てで、広々とした間取りでダイナミックなデザインが実現できるのは、RC造ならではの強みです。柱の少ない状態でも安定感があるため、仕切りのない広々とした間取りに加えて大きな開口部を確保できます。室内に、採光や通風を取り入れやすいでしょう。

鉄筋コンクリートは、強靭な耐力をもちながらも自由な形状に成形できます。そのため、曲線を取り入れた様々なデザインへの適応も可能です。壁にタイルや石を貼りたい場合もRC造の方がおすすめです。

3.耐久性に優れており維持費の低減につながる

RC2階建ては、耐久性に優れているため維持費の低減にもつながります。

木造住宅の外壁は、11~15年のサイクルで年月で補修が必要とされています。RC2階建てであれば、新築時にコーティング施工をおこなうことで、塗替えは21~25年に1度で問題ありません。

例えば50年暮らす場合、木造であれば4回は必要となるメンテナンスがRC造は2回で済みます。2階建ては足場を組まなけれなならないので、メンテナンスの回数が減れば費用の総額はさらに抑えられるでしょう。

参照:民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック|国土交通省

4.遮音性の高さはプライバシーの確保に役立つ

RC2階建ては遮音性が高いので、プライバシーの確保に役立ちます。RC造は重量があるため、余程大きな動きをしない限り振動が起こらないからです。

RC造に比べて軽量となる木造の遮音性が低いのは想像に難くありませんが、鉄骨は厚みが薄いため、振動が音になって伝わりやすいのです。さらに鉄骨は「しなる」という特性があるため、床に使用すると、2階で人が動き回ると振動が起き、1階に音となって伝わる場合があります。

RC2階建ては、小さな子供のいる家庭や二世帯住宅のほかにも、音楽室やシアタールームを造りたいときに適しているといえます。

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注文住宅でRC2階建を選ぶデメリット

RC2階建てのデメリットを事前に把握することで、とるべき対策が分かります。どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

注文住宅でRC2階建てを選ぶ際に、デメリットになりやすいのは以下の2つです。

  1. 建築費用が高い
  2. コンクリートの外壁が汚れやすい

建築費用が高い

RC2階建てのデメリットは、建築費用がかかることです。土地を所有していない方にとっては、資金計画において悩ましい問題となるでしょう。

RC造の建物は、型枠内に鉄筋を配筋しコンクリートを流し込んで硬化させる工程を階数分繰り返します。この膨大な工事は効率化するのが難しいことに加えて、専門技術をもつ職人を必要とします。工期が長く人件費がかかるため、建築費用は高額になりやすいのです。

また、土地の状況によっては地盤改良や杭工事などの補強が必要になり、さらにコストを押し上げる一因となります。

RC造の平均坪単価は90万円以上になる

国土交通省が公表した2023年の構造別坪単価は以下の通りです。

RC造(鉄筋コンクリート造)S造(鉄骨造)SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)木造
全国平均917,400円897,600円874,500円584,100円

※坪単価は1㎡あたりの単価に3.3をかけて計算

参照:地域別・構造別の工事費用表(1m2当たり)【令和5年分用】|国税庁

RC造の平均単価は917,400円で、木造の約1.5倍の予算が必要になります。上記の価格は全国平均なので、エリアや立地条件によって変動があると理解しておきましょう。

コンクリートの外壁が汚れが目立ちやすい

コンクリート打ちっぱなしの外壁は、汚れが目立ちやすい点もデメリットです。雨や紫外線の影響により表面が汚れたり、色あせたりすることは珍しくありません。

外壁がコンクリート打ちっぱなしの場合は、汚れがコンクリートの劣化につながる可能性があるので注意が必要です。鉄筋は空気と水によって錆びる性質がありますが、RC造の場合はコンクリートで保護されています。

しかし、ひび割れから雨水がコンクリート内に侵入すると、鉄筋が錆びて劣化スピードを早めてしまうのです。汚れからくる劣化を防ぎ、建物の美しさを長期間保つための対策が大切になります。

RC2階建のデメリットを解消する対策

注文住宅でRC2階建を選ぶデメリットは、対策次第でその多くを解消できます。諦めてしまう前に、しっかりとデメリット解消の対策について把握しておきましょう。

  • 建築費用を抑える方法
  • 外壁をきれいな状態で保つ方法

建築費用を抑える方法

RC2階建ての建築費用を抑えるときは、家の形や間取り、設備、内装、建材から考えるのがポイントです。これらが、建築費用に直接影響を与えています。快適な暮らしに影響しないかを検討したうえで、優先順位をつけて、譲れない部分と妥協できる部分を決めましょう。

総二階のシンプルな形状にする

RC2階建ては、総二階にしてシンプルな形状にすることで、建築費用を抑えられます。総二階とは、1階と2階がほぼ同じ面積になる建物です。同じ床面積であれば、1階より2階が小さくなる「部分二階」に比べ基礎部分が小さくなります。

また、基礎の面積が小さい総二階は狭い土地にも建築可能です。したがって、家づくり全体のコストダウンにもつながります。

オープンな間取りにして建築面積を抑える

RC2階建ては、オープンな間取りを計画することでも建築費用の削減が可能です。オープンな間取りは、扉や壁などの間仕切りにかかる費用が少なくなります。

例えば、リビングからの吹き抜けを2階の廊下につなげれば、2階と1階が一体化した空間になります。2階の廊下に面した子供部屋の扉に引き戸タイプを採用すると、扉を開けたままにして、子供部屋からリビングまでのオープンな間取りが実現可能です。

RC2階建ては広々とした空間を実現しつつ、建築費用を抑えることが可能になります。

水周りのグレードを下げる

水回りのグレードを下げれば、RC2階建ての建築費用を抑えることになります。建築費用のなかでも、トイレや浴室、キッチンの水周り設備はコストがかかりやすいからです。

ただし、水回りのグレードを下げると、節水や節電に効果のある設備が使えなくなり、水道光熱費が増える可能性があります。また、使い勝手に影響を与えることも少なくありません。

設置する設備の数とグレードのバランスを検討して、コストダウンを図りましょう。

内装仕上げを省いて打ちっぱなしにする

RC2階建ての室内は、コンクリートの素材感を活かした壁や天井の仕上げにできます。壁や天井は、石膏ボードを張った上にクロスや塗装などの内装仕上げをおこなうのが一般的です。内装材を使うことなく構造を活かすことで、建築費用の削減が可能になります。

コンクリートのもつ蓄熱性により、コンクリート壁で暖かい湿った空気が冷やされると結露が発生しやすい点に注意が必要です。気づかないうちに、カビが発生する可能性も否めません。風通しを良くするとともに、室内の温度や除湿をコントロールする空調を検討しましょう。

RC造と木造を組み合わせた混構造を採用する

RC造は鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造ですが、一部に木造を併用した混構造を採用することでも建築費用を抑えられます。木造はRC造より坪単価が低いため、家全体をRC造で建てるよりも建築費用が安くなるのです。

RC造のもつ耐震性など性能の高さと、木造ならではの温かみといった双方の良さを活かした家づくりができるでしょう。ただし、異なる構造が接する部分は設計や施工に専門性が必要となります。混構造を検討する場合は、混構造住宅の設計知識や経験豊富な建築会社を探してみると良いでしょう。

参照:第3章 建築構造の設計|国土交通省

外壁をきれいな状態で保つ方法

RC2階建ての外壁汚れへの対策は、コンクリートの風合いを活かすか否かで変わってきます。外観は家の印象を左右するため、要望と照らし合わせて検討しましょう。

撥水剤施工をおこなう

コンクリート打ちっぱなしの壁は、新築時の仕上げに撥水剤を施工しています。撥水剤とは、透明な吸水防止剤で、汚れにくく美しい外観を保つには、適切な年数ごとの再塗布が必要です。

ただし、撥水剤ではひび割れや剥がれをカバーできません。大きな損傷が出てしまった場合には、撥水剤施工後に特殊素材で修復したうえでコンクリートに似た色をつけていくファンデーション工法をおこなうのがおすすめです。

色付けや仕上げに使う塗料に違いがあるため、建築会社もしくは専門業者に確認してください。

耐用年数の長い塗装を施す

コンクリート打ちっぱなしの壁は、耐用年数の長い塗装を施すことできれいな状態を維持できます。例えば、ゴムのように伸縮性のある弾性塗料の耐用年数は、種類によって違いがあるものの最長20年程度です。

長期にわたってひび割れ防止に期待でき、結果的に雨漏りによるコンクリート内への侵入防止にも役立ちます。ただし、コンクリートの風合いを活かせない可能性が高いため、よく検討しましょう。

外壁タイルで仕上げる

外壁をきれいな状態で保つには、タイル仕上げがおすすめです。タイルは汚れに強く、耐久性にも優れています。たとえ、コンクリートにひびが入っても、タイルがあれば雨水の大半が弾かれることになり安心です。

初期費用はかさみますがメンテナンス費用が少ないため、コストパフォーマンスは高くなるといえます。さらに、外壁タイルは、素材やサイズが豊富でデザイン性に優れており、家のテイストに合った外壁を選択できるでしょう。

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RC2階建の土地を選ぶポイント

RC2階建てでは、家づくりと同じく土地選びも重要です。どんなに性能の高い家を建てても土地条件が良くなければ快適とはいえません。

希望のRC2階建てが叶う土地を選ぶポイントは、以下の5つです。

  1. 南向きや日照条件を考慮する
  2. 建築制限を確認する
  3. 地盤状態を調査する
  4. 工事車両の出入りが可能か接道状況を確認する
  5. 地域の不動産に精通している専門家に相談する

1.南向きや日照条件を考慮する

RC2階建てでは、南向きや日照条件を考慮した土地選びが大切です。RC造は気密性が高いため、通気が悪くなりやすく湿気がこもりやすい特徴があります。

日当たりの良さで考えるとき、安定した採光を確保できるのが「南向き」です。南側から日差しを取り込む家は湿気を防いでカビの発生が少なくなるでしょう。

しかし、建物が密集する地域やマンションなど隣接している場合、南向きであっても自然光を取り入れられないケースも少なくありません。また、季節や時間の変化でも日当たりに大きな影響を与えます。

土地を購入する前に南側に高層建築物がないか、隣接する家の陰にならないかをチェックしましょう。

2.建築制限を確認する

RC2階建ての土地探しのポイントとして建築制限も押さえておきましょう。建てられる家の高さや形状が分かります。

  • 建ぺい率:土地の面積に対して建物が占める面積の割合
  • 容積率:土地の面積に対する建物の延べ床面積の割合

※延べ床面積とはすべてのフロアにおける床面積を合計したもの

例えば、同じ土地面積でどちらも建ぺい率が50%の土地であっても、容積率が50%だと平屋しか建てられません。容積率が100%なら2階建ての住宅が建てられます。

ただし、前面道路が狭い土地は、容積率が制限されることがあります。また、隣地の建物規模や位置に応じて、建てる家の高さや形に制限がかかるので、容積率を下回る建物しか建てられない場合も少なくありません。

上記以外にも建築制限には様々な項目があり、建築予定地にある自治体で確認しましょう。

3.地盤状態を調査する

RC2階建で最も重要なポイントは、建てる土地の地盤状態です。地盤が強固でなければ、安定性に欠ける建物になる可能性があります。そのため、事前に地盤調査を実施して、状況に応じて補強工事をおこなわなければなりません。

地盤調査は土地購入後になるため、地盤サポートマップGEODAS(ジオダス)を活用して、地盤状態を調べておくと安心です。

4.工事車両の出入りが可能か接道状況を確認する

工事車両の出入りが可能か、RC2階建てを建てる土地の接道状況を確認しましょう。

道路幅が3メートル未満の場合に工事車両が入れず、材料の搬入や搬出が人力となるだけでなく、重機も使えません。そのため人件費や工事車両の駐車料金などのコストが上がるので注意が必要です。

以下の状況を確認しましょう。

  • 前面道路の広さ: 工場車両が出入りするのに十分な広さがあるか
  • 道路の強度: 工場車両の重さに耐えられる強度があるか
  • 出入口の位置: 工場車両がスムーズかつ安全に出入りできる位置に出入口がある
  • 駐車スペースの確保: 工場車両の駐車スペースを確保する

追加料金は建築会社によって異なりますが、多めに予算を用意しておく必要があります。

5.地域の不動産に精通している専門家に相談する

RC2階建ての土地は、地域の不動産に精通している専門家に相談することをおすすめします。

市場に出回っていない非公開の土地を含めて、希望条件を満たす土地の紹介を受けられる可能性が高まります。また、土地周辺の雰囲気や最新情報を教えてもらえるでしょう。

紹介された候補地のなかから、希望条件にマッチするものを選択し、最終的な土地を決定しましょう。相談先の売買や仲介の実績について、あらかじめ調べてから依頼するのがポイントです。

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最後に

この記事ではRC2階建てに焦点をあて、メリットとともにデメリットとその対策、土地を選ぶポイントを解説します。RC造の一戸建てを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

RC2階建ては、耐震性や耐火性、耐久性などに優れ、広々とした間取りでダイナミックなデザインが実現する点が魅力です。安全性や性能の高い建物を求めている方に向いているといえます。建築費用やコンクリートの外壁への懸念点は、この記事で紹介した事前の対策で解消できる可能性があるので取り入れてみましょう。
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