二世帯住宅とは
二世帯住宅とは、親世帯と子世帯が一緒に生活する住宅のことです。
生活空間の分け方によって3つのタイプがあります。
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完全共有型
寝室以外のほぼ全ての生活空間を二世帯で共用するタイプ。そのため、玄関やリビング、キッチンなどは、いずれも1つずつとなります。一戸建てに大家族が集まる一体感のある暮らしが実現します。
02
一部共有型
二世帯を独立させつつ、一部の生活空間を共用するタイプ。1階部分に親世帯、2階部分には子世帯と分けることが多く、それぞれの暮らし方を尊重しながら多様な共有パターンがあります。
03
完全分離型
二世帯の生活空間を1階2階の上下、もしくは左右に分けるタイプ。玄関やリビング、キッチンなど住まいの設備をすべて独立させます。別々の世帯として暮らすことが可能な間取りです。
二世帯住宅のメリット
二世帯住宅では、子育てのサポートをしてもらえたり、親の介護をしたり、
親世帯と子世帯が支え合いながら暮らすことができます。
また、建築コストを抑えられるので経済的な負担が少ない点など、精神的・経済的にも多くのメリットがあるのが二世帯住宅です。
完全共有型のメリット
完全共有型の主なメリットは、以下の通りです。
●最も建築コストを抑えやすい
●世帯間の交流が多い
●家事や育児の協力がしやすくなる
一部共有型のメリット
一部共有型の主なメリットは、以下の通りです。
●プライバシーを確保しやすく、程よい距離感があるい
●共有部分があるので、交流の機会が生まれる
●共用部分を作ることで建築コストを抑えられる
完全分離型のメリット
完全分離型の主なメリットは、以下の通りです。
●二世帯住宅のタイプの中で最もプライバシーが高い
●独立しつつ、家事や育児のサポートができる
●同居する世帯と良好な関係を築くことができる
二世帯住宅の注意点(デメリット)
二世帯住宅は、親世帯・子世帯に多くのメリットをもたらしてくれます。
その反面、いくつかの注意点があります。
二世帯住宅では、お互いの【生活リズムの違い】により、人の気配や聞こえてくる生活音にストレスを感じることがあります。また、家族とはいえ【プライバシーへの配慮】は欠かせません。さらに、月々の水道光熱費や固定資産税、外壁や屋根などの修繕費といった【費用の負担割合】はトラブルになりやすいです。
二世帯住宅のデメリットを回避する方法
二世帯住宅のデメリットは、以下の方法により回避できます。
ライフスタイルに合った二世帯住宅を選択する
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二世帯住宅でどのような暮らしがしたいのか、二世帯での暮らしで幸せに感じることはどのようなことなのか、経済面・生活リズム・世帯の距離感や関係性を軸に二世帯住宅を選択しましょう。お互いのストレスにならない間取りを検討することは非常に重要です。
暮らしのルールについて事前に話し合っておく
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異なる世代が一緒に暮らすため、価値観の違いは小さな衝突の元になります。要望は、些細と思われることも出し合い、暮らしのルールについて話し合いましょう。
二世帯住宅の予算の考え方
二世帯住宅の予算は、土地代や建築費用の他に、
引越しや新しく購入する家具の費用、支払うべき税金などを考えておきます。
特に重要なのは、資金の供出です。親からの支援に加えて、子世帯も預貯金、住宅ローンの利用において、誰がいくら資金を出すのかは、住宅の登記にも影響します。
登記する時の根拠となるものが売買契約書なので、契約時に資金の供出について、その割合を決めておくことが望ましいでしょう。
二世帯住宅の税金問題
二世帯住宅を購入すると、いくつかの税金が発生します。高額になるものもあるため、どのような税金があるのか確認しておきましょう。
不動産取得税 | 二世帯住宅を購入した時に1回だけ課税される税金です。 |
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登録免許税 | 二世帯住宅の所有権を登記する際に納める税金のことです。 |
印紙税 | 二世帯住宅の購入する際にかわす売買契約書に対して課税される税金です。必要な額の収入印紙を貼ることで税金を納めます。 |
消費税 | 二世帯住宅の購入時に売主(事業者)へ支払う税金のことです。消費税が課税されるのは、建物価格のみです。 |