自由度が高い注文住宅を購入する際には、オンラインや書籍からの情報収集も大切ですが、百聞は一見に如かず。実際にモデルルームへ足を運ぶことによって、具体的な完成イメージを膨らますことができます。

今回は、見学ツアーにご協力いただいているハウスメーカー様のなかから、株式会社ヒノキヤグループ東京西支店の支店長である多並芳将さんにお話を伺いました。

モデルルームを案内していただいたときの様子と合わせてご紹介します(編集部)。

全館空調の売上は住宅業界でもナンバーワン

全館空調

ーーモデルハウスの見学を始める前に、ヒノキヤグループの概要を教えていただけますか?

多並さん:はい。弊社は昭和64年1月に埼玉県で創業し、現在35年目を迎えています。

2020年にはヤマダホールディングスの傘下に入り、現在は全国展開をしながら住宅だけではなく家電製品の提案も行っています。

ーーそんなヒノキヤグループが手がける注文住宅の最大の特長を教えてください。

多並さん:一番は「全館空調」ですね。

2016年12月に取り扱い始めてから現在まで、引き渡しを含めて2万6,000台を出荷してきています。

これは同業他社のなかでもダントツの数字です。

ーーそれはすごいですね!トップの理由はどこにあるのでしょうか?

多並さん:全館空調はとにかく高額だと諦める人が多いなかで、弊社はコストを抑えて販売しているのです。

一般的な相場は300万円くらいですが、都心部で230万円、埼玉なら160万円と、ほぼ半額で提供しています。

本体価格に設備費用を組み込んで、サービスで工事を行うプレゼントキャンペーンをずっと続けていますね。

ーーいつ、どこにいても快適な温度が保たれている全館空調は魅力的ですが、やはり電気代が気になります。

多並さん:ルームエアコンの電気代と比較すると、決して安くはなりませんが、高くはならないと考えていただきたいです。

高速道路での運転によく例えられるのですが、エアコンは付けたり消したりするときに最もエネルギーを消費しているのです。

それよりもずっと付け続けていたほうが稼働時間が長くても機体にかかる負担が少なく、電気代も上がりにくくなります。

結果的に、エアコンのオンオフが多い家庭と同じくらいの電気料金で済むのです。

ーーハウスダストの心配はありますか?

多並さん:そこはエアコンからホコリを含んだ空気が出てこないように、設計を工夫しています。2時間に一度は空気を全部入れ替えていて、2階にもホコリがたまりづらいようになっているのでご安心ください。

ーー良いこと尽くめですね。なぜ全館空調に力を入れるようになったのでしょうか。

多並さん:「日本の住環境を劇的に変え、日本人の暮らしの質を世界標準に向上させます」という弊社の理念に基づいていると考えています。

日本の気候と住宅性能のギャップって、すごく大きいのです。

断熱にしてもオーバースペックにしすぎた結果、住宅の価格が高くなってしまっている。

それならいっそ全館空調にして、室内を快適に保てるようにしたら良いのではと考えています。

この全館空調で、2030年までに日本の住環境を変えていきたいですね。

九州のように気温が高い地域でも全館空調は好評でしたので、今年の4月には北海道に進出する予定です。

那須塩原のような寒い地域でも成功したので、きっとうまくいくのではと期待しています。

天井を外せる「アトリエ」を採用したモデルハウス

キッチン

ーーでは、モデルハウスのご案内をお願いします。

多並さん:はい、弊社の断熱材には国内でトップシェアを誇る日本アクアの断熱材を使っています。

高気密住宅の欠点はドアが小さいところにあるのですが、弊社ではそのようなことがなく、床暖房がなくても暖かいのです。

外気温0℃でも16℃くらいが保たれていますね。

ーー小さめのワークスペースにもきちんと全館空調が効いていて快適ですね。

ワークスペース

多並さん:そうですね、コロナ禍からリモートワークが注目されて、書斎のニーズが増えましたが、このように2畳くらいのワークスペースでも十分快適に作業ができます。

打ち合わせ時に来客を通しやすいように、玄関付近に設けたところもポイントです。

ーーこれくらいの広さのほうがかえって集中できるかもしれませんね。洗面所と脱衣所は分かれているのですね。

洗面所
脱衣所

多並さん:そうです。特に家族が多いと、このふたつが分かれていたほうが快適ですよ。

朝はどうしても混み合いますしね。

それでは2階をご案内します。

ーー1階にはファミリークローゼットを採用しているのですね。

ファミリークローゼット

多並さん:共働き世帯が当たり前になってから、家事の量を減らせるファミリークローゼットは人気ですね。

空間だけ設けておいて、後から使いやすいようにカスタマイズできるスタイルも可能です。それではここからは、自慢の「アトリエ」をご案内します。

ーー天井を外した小屋裏をつくることができるのですか。

小屋裏

多並さん:はい、そうです。天井を外したいというニーズは結構多いのですよね、

原価を下げて3階をつくることができます。

屋上リビング

屋上リビングも実現可能です。

防水硬化剤で強固なつくりになっていて、板金合水やシート合水をオプションでつけることもできます。

今では「庭よりも屋上のほうが安全して過ごせる」という声もあるくらいです。

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住宅原価を公開してクリーンな経営を

展示場外観

ーーご案内ありがとうございました。現在のトレンドにマッチした住宅だと感じましたが、やはり流行は意識されているのでしょうか。

多並さん:そうですね。2023年に新型コロナが五類に移行してからは、自分ではなかなか決断できない方や第三者に頼りたい方が、インフルエンサーを見本にされている印象があります。

弊社にもアンバサダーがいて、住宅の魅力を発信してもらっています。やはり購入していただいた方には、気持ちよくなっていただきたいですからね。

ーーとても素敵なモデルハウスでしたが、やはりこれだけ立派だと価格が気になります。

多並さん:金額については、弊社は創業者の理念に基づいて、扉一枚、オプションひとつまで、原価をすべて公開しています。

住宅会社は価格設定が曖昧で、営業のさじ加減で大きく変動するイメージがありますが、その悪しき風潮をクリーンにしたいのです。

弊社では現金値引きが基本ゼロで、毎月変わるキャンペーンの内容についても、直前まで営業担当者には知らされないように徹底しています。

ーー客層についても気になるところです。

多並さん:駒沢住宅展示場に、20代の方はほとんど来ませんね。

若い方でも30代後半からで、50代や3世代住宅を考える高齢の方が最も多い印象です。2世代や3世代住宅を検討されている方には、分離型を勧めることが多いですね。

やはりどうしても嫁姑問題が出てきますので。

同居になる場合は、キッチンや冷蔵庫を2つ構えたり、浴室とは別にシャワールームをつけたりすることを勧めています。

モデルハウスはあくまでも「マネキン」

モデルハウス内装

ーーモデルハウスを案内するときに、気をつけていることはありますか。

多並さん:ひとつだけではなく、いろいろなモデルハウスを見ていただくようにしています。

そうすることによって、営業担当者とお客様の間で生じる認識のズレを防ぐことができるのです。

あと、お客様のご要望には具体的な事例を提示するなどして、二方向から確認するようにしています。

言った言わないは住宅トラブルのスタートですので、打ち合わせの記録は必ず残しています。

ーーお客様がモデルハウスを見るときのポイントを教えてください。

多並さん:私はよく「モデルハウスはマネキンが着ている服だと思って見て欲しい」とお伝えしています。

その服を購入しても、マネキンと同じシルエットにはなりませんよね。

住宅展示場のモデルハウスも家をよく見せるためにあるもので、そのまま購入できるわけではないのです。

見学するときには、「こういう生活がしたい」と営業担当者に伝えつつ見学すると、有意義なものになりますよ。

住宅展示場に行く価値が全然違ってくるはずです。

ーー御社の住宅のアフターサービスについても知りたいです。

多並さん:引き渡し時より最長30年間の基礎・構造躯体・雨漏りなどの保証をつけています。あとはトラブルが発生した場合にいつでも相談できる「ヒノキヤオーナーズApp」を展開しています。

営業担当者が退職や配置転換で変わったときにも、住まいのコンシェルジュデスクを設けていますのでご安心ください。

ーー最後に注文住宅を検討している方へのメッセージをお願いいたします。

多並さん:住宅営業担当者は決してお客様の敵ではなく、配偶者のイメージで接していただきたいと思っています。

パートナーと結婚前に話していたことでも、叶わないことってありますよね。

でも、それも怒らずに受け入れていく方がほとんどだと思うのです。

住宅購入も同じで、話を進めるなかでは変更点がたくさん出てきます。

そこで「最初の希望を叶えるのがプロだろ」と過度なプレッシャーがかかると、営業担当者の対応も機械的になり、ロボットのような提案しかできなくなってしまうのです。

やはり営業担当者も人間なので。

そうではなく、パートナーのように対等な関係で、お互いに気持ちよくお話ができたらいいなと考えています。

取材は2024年1月29日、駒沢公園ハウジングギャラリーにて

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