渡辺知哉
設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。
この記事の監修者
渡辺知哉
設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。
初めての家づくりでは、どのような間取りにすると良いのか、暮らしやすい間取りとは何か、と思いをめぐらせる方が多いでしょう。
注文住宅の間取りを考えるときは、成功例を参考に具体的なイメージをつかむことが大切です。
この記事では、間取りの要望を整理するポイントのほか、成功する間取りの考え方、成功例を紹介します。
さらに、注文住宅で理想の間取りを実現するためのポイントと合わせて解説しますので、初めての家づくりの参考にしてみてください。
初めて家づくりをする際には、家族間で意見を擦り合わせて、間取りの要望を整理することが重要です。
ここでは、家づくりの要望を整理する3つのポイントを解説します。
家族それぞれが思い描く「理想の家」について、全て書き出しましょう。家族がどのような要望をもっているのかを確認します。
実現できるかどうかよりも、思いつくままの大まかなイメージで構いません。それぞれの快適だと思えるポイントを、目に見える形にまとめていきましょう。
様々な要望の優先順位を決めていきます。
いくつかの項目を設定して、分類するのがおすすめです。
<優先順位の一例>
後日、書き出した内容を読み直してみてください。優先順位を入れ替えたり、新たに追加したりしながら、家族の考えをまとめていきましょう。
要望に具体性をもたせて、伝わりやすくすることも大切です。
要望をイメージ通りに伝えるには、以下を活用しましょう。
現在と比較して、どのようになると快適になるのかを記載しておくと、より具体的にイメージしやすくなるでしょう。
家づくりが成功する間取りの考え方には、以下の6つがあります。
これらのポイントを意識すると、より満足度の高い間取りが実現できるでしょう。
間取りにとって最も重要なのは、家族にとっての暮らしやすさと快適さです。
間取りを考える際に、毎日の生活を振り返ってみましょう。朝起きてから寝るまで、どこで・どのような行動をしているのか、1日の流れを把握することが大切です。
いかにスムーズに行動できるかを考えると、間取りづくりのヒントになります。
間取りを考えるうえで、動線の確保も暮らしやすさに大きく影響します。
動線とは、家の中で人の動きを線で示した道筋です。動線がシンプルになると、動きがスムーズになり、ストレスを軽減できます。
間取りを考える際に重要となる動線は、主に以下の3つです。
種類 | 内容 | ポイント |
生活動線 | 生活の中で人が家の中を移動する経路全般 | 家事動線とクロスさせないようにする家具の配置も配慮する |
家事動線 | 家事をおこなう際に移動する経路 | キッチンや洗面所、トイレなどを立ち止まらずに移動できる「回遊動線」にも注目する |
来客動線 | 来客が移動する経路 | 生活動線とクロスさせないよう、プライベートな空間と分ける |
家族構成に合わせて動線を確保し、間取りを工夫するのが望ましいといえます。間取りは理想を取り入れるだけでなく、動線を確保して、暮らしやすい家を実現させましょう。
間取りを決める際には、荷物量と収納場所の配置に工夫が必要です。基本的には、物が多く散らかりやすい場所に設置します。
まず、どの程度の荷物を収納するのか、その量を把握しましょう。そのうえで、収納スペースの広さと荷物量のバランスが取れているかを確認します。
新居へ引っ越すときにある程度処分するとしても、長く住むうちに荷物は増えていくのが一般的です。
生活動線や家事動線を考慮して、収納スペースの確保を想定すると良いでしょう。
自然光を取り入れるには、周囲が建物に囲まれていない場所であれば、大きな窓で家全体を明るくする方法があります。一方で、周囲が建物に囲まれた住宅地では、開放的な大きな窓を設置するとプライバシーの確保が難しくなります。
そのため、日差しの角度や方角、立地条件を踏まえて、自然光の取り入れ方には十分に考慮しなければなりません。
1階に自然光を取り入れるのが難しい場合は、吹き抜けや天窓を設置して高い位置から日差しを取り入れる方法があります。
間取りは現在だけではなく、ライフステージの変化を視野に入れて考える必要があります。
子育て中の家庭では、子供の成長にともなって生活様式が変化するため、柔軟に対応できる間取りが求められます。
小学校入学前までは、部屋に仕切りを設けず目が行き届くようにしておき、入学後は独立した部屋を作るといった間取りの変更が必要になる場合もあるでしょう。ある程度、柔軟に対応できる間取りが望ましいです。
建築予定の土地を活かした間取りにするのも、大切なポイントです。
土地の形状が平らで四角形であれば、多くの制限がなく建てられますが、そういった土地ばかりとは限りません。狭小地や傾斜地、変形地の特性を活かすことができれば、地下室やビルトインガレージ、ロフトなど、多様な選択肢が広がります。
土地の良さを活かした間取りを検討して、快適な快適な暮らしを目指しましょう。
ここでは、間取り別の成功例をご紹介します。
このプランのように洗面室や浴室、キッチンの場所をコンパクトにまとめると、家事が効率的になります。
また、広々としたリビングには、家族とのコミュニケーションが生まれるリビング階段を採用しています。家事を効率的に進められるようになれば、家族とくつろぐ時間を増やしてリラックスできるでしょう。
引用:延床約30坪でも家族5人でゆったり暮らす間取り|セキスイハイム
このプランは、3LDKの間取りを将来的に4LDKへの変更が可能です。子供の数や親との同居に備えられる、柔軟な間取りになっています。
2階にあるきようだいで利用する子供部屋は、区切らすに遊べる空間を確保しつつ、時期によって2部屋に変更可能です。
1階リビング横の和室は、子供の遊び部屋として、もしくは子供部屋や親との同居にも備えられます。
引用:階段中心ゾーニングによる、 効率的な間取りの都市型住宅|ミサワホーム
このプランは3階建て4LDKで、4人家族であれば、1人に対して1部屋を使用可能です。
階段や廊下の通路をゾーニングしているため、廊下が最小限で済むなどスペース効率が良くなっています。玄関から各階に行けるので、プライベートな空間を確保しやすい点が大きなメリットといえます。
各部屋の使い道も、来客用から趣味のための部屋など、様々な用途で部屋を使用できます。
※ゾーニングとは、間取りなどを用途や機能によって分けて、その位置関係を決めること
注文住宅で理想の間取りを実現するためのポイントは、以下の2つです。
理想の間取りを実現するには、家を建てた人の実例を体感すると良いでしょう。住む人にとって快適だと感じられる点や、具体的にどのような工夫がされているのかリアルな部分も確認できます。
実例見学会では、以下のポイントを確認しましょう。
これらのポイントは、家を建てる人それぞれに異なるため、非常に参考になります。
機会があれば、複数の実例見学会に出向いてみましょう。
注文住宅では、複数の会社から見積もりを受け取って、比較するのが基本です。
できるだけ多くの見積もりを検討したいと思うかもしれません。比較する業者の数が増えると情報量が多くなり、打合せが増えるので、会社選びに疲れてしまう可能性があります。正確に情報を読み取るのも難しいでしょう。
2~3社に絞って、比較するのが良いでしょう。そうすれば、提案力や見積り細部の違いを判断しやすくなります。見積もりを依頼する時点で、信頼できる会社を2~3社探しておくことが大切です。
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注文住宅の間取りを考えるポイントは、間取りの要望を整理することが重要です。まず、家族が思い描く要望を全て書き出し、それらの優先順位を決めて、写真や画像を活用して具体性をもたせるようにしましょう。
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