渡辺知哉
設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。
この記事の監修者
渡辺知哉
設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。
子どもの入園・入学するタイミングに合わせて、新居を建てたいと考える方も多いでしょう。
完成時期は決めているけれど、何から始めたらよいのか分からない、完成までの時期はどのくらいかかるのかと疑問をもつ方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、入学・入園時期に住宅完成を目指す場合のスケジュールのほか、注意するポイントを解説します。
入学・入園時期に住宅完成を目指す場合のスケジュールは、余裕をもって臨むのであれば1月中旬、遅くとも3月中旬に開始できれば、翌年3月に完成する可能性があります。
家づくりの期間は、施工会社により異なりますが、土地探しから始めて10か月程度です。入園・入学に合わせて新生活をスタートさせたい方は、早めに取り掛かることが大切になるでしょう。
完成までの期間の目安としては、以下のようになります。
【~1月中旬】家づくりの事前準備
【1月中旬~5月中旬】土地探し・売買契約
【3月中旬~6月中旬】会社比較・契約
【6月中旬~8月中旬】基本設計
【8月中旬〜10月中旬】実施設計・確認申請
【10月中旬〜2月中旬】着工・上棟・竣工
【2月中旬~3月中旬】是正工事・引き渡し
【3月中旬】新居に引越し
注文住宅建築への事前準備として、予算検討とイメージづくりをおこないます。
注文住宅に、どれくらいの予算をかけられるのかを計算してみましょう。
予算を計算するには、現金で用意できる金額(自己資金)・注文住宅にかかる費用・住宅ローンの金額で検討します。
住宅ローンで融資を受ける場合は、以下のように計算してみてください。
注文住宅にかかる費用-自己資金=住宅ローンの融資額 |
具体的な資金計画を立てるのは難しい場合は、この時期から、不動産取引の経験豊富なファイナンシャルプランナーへの相談をおすすめします。
家族で、間取りやデザインなどへの要望を話し合いましょう。
イメージづくりは次のように進めていくと、ハウスメーカーへ相談する際にスムーズになります。
理想のイメージを実現するためには、家族の要望をより具体的にまとめておきましょう。予算オーバーにならないよう、どこまでなら実現可能なのかを検討する必要があります。
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注文住宅の事前準備が進んできたところで、土地探しを始めましょう。
入園・入学先のある希望のエリアの不動産取引のある会社に依頼するのがベストです。
土地を探すときは、希望するエリアの相場を把握しましょう。
ただし、複数のエリアを調べたり、売り出されている土地を自分で探したりするのは難しいものです。最近では、土地探しとハウスメーカー選びの両方を依頼できる会社があるので、利用してみましょう。
施工会社を比較検討し、契約する段階では、以下の流れになります。
家づくりの要望が間取りに反映されているか、新たな提案があるかを比較しましょう。詳細な見積りと説明があると、のちに予算を大きく超過するリスクを軽減できます。
完成現場や建築中の現場を見学できれば、雰囲気だけでなく見たいところを確認できます。疑問があれば、営業マンや設計士に尋ねてみましょう。
注文住宅を依頼する会社が決定した後、工事請負契約を結びます。その際には、建築費総額から内・外装の仕様、設備などの契約内容をしっかりと確認してください。
納期までのスケジュール、代金を支払う時期、キャンセルに関する規定も合わせて確認しましょう。
基本設計は、依頼者と設計会社が契約を交わしてからおこなわれます。
基本的な設計のみを行い、それを基に、建物のイメージやコンセプト、工事の方向性を決定していきます。
この設計は、実際の工事を進めるためのものではありません。そのため、基本設計では細かな設計ではなく、ごく基本的な内容に留まるのが一般的です。
基本設計の流れは、以下の通りです。
基本設計によって、建物のイメージをリアルに想像できます。
ケースごとに作成する図面や書類、その内容の程度は異なります。
実施設計は、最終的な見積りや詳しい工事内容を決定するために実施されます。
実施設計は、以下のような流れでおこなわれます。
基本設計書におけるアイデアが現実に設計できるか、依頼者の考えと設計に矛盾はないか、といった点を解消していくための設計書となっています。
確定したプランを基に、新築工事に着工します。
着工前に安全祈願として地鎮祭や、骨組み完成後に上棟式を行う場合もありますが、施主である家を建ててもらう人の意向で選択可能です。
いよいよ、新築工事の着工が始まります。着工前に以下のことを済ませておきましょう。
新居の準備だけでなく、工事の状況確認も大切です。工事内容と図面に相違がないかをチェックしましょう。
是正工事を終えると、新居の引き渡しとなります。i引き渡しには、いくつかの手続きがあるため、以下で確認しましょう。
是正工事は、工事が一通り終わった段階で、手直しや補修が必要と判断される場合におこなわれる工事です。
また、建物が完成後に、市区町村による完了検査を受けて、建築確認申請のとおりに建てられているか確認したうえで、検査済証が発行されます。
すべての修繕や工事が終了後に、あらためて確認してから問題なければ、引き渡しを受けましょう。
引き渡しとは、完成した住宅の所有権を施工会社から依頼者に移転することを指します。
住宅ローンの融資実行があるので、金融機関で引き渡しをおこなうのが一般的です。
会社によって流れが異なる場合があります。施工会社へ確認しましょう。
引き渡しを終了すると、新居への引越しが可能です。照明やエアコン、カーテンなど生活するにあたって必要なものを設置できるようになります。
小学校の学区を決定するには、子どもがその学区内に住んでいる事実を証明する必要があり、住民票が証明書となります。
注文住宅の場合は、建物の完成を示す検査済証が発行され、登記の完了までは、住民票を移動できません。こういったケースでも、教育委員会へ相談すると、入学通知書を発行してもらえる場合があります。
ただし、学校や学区によって対応の可否が分かれるため、家を建てる際に、あらかじめ確認しておきましょう。
納期遅れなどのトラブルで、入居が遅れる可能性は否定できません。余裕をもったスケジュールで進めるようにしましょう。
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注文住宅のスケジュールで注意するポイントは、以下の5つが挙げられます。
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注文住宅を建築する際は、入居希望日から逆算してスケジュールを決めましょう。
引き渡しまで、土地探しから始める場合は10か月程度かかります。入園や入学に間に合うように、1月中旬を目処に準備を始めるようにしましょう。
予算には限りがあるため、その範囲に収まるよう意識しましょう。
理想のすべてを叶えようした場合、予算を大きく超えてしまうケースも少なくありません
どうしてもこだわりたい点から順に、予算に余裕があれば取り入れる点まで、優先度を決めておくと、予算配分に役立ちます。家族で納得するまで、よく話し合ってみてください。
注文住宅の建築費は、分割して支払うのが一般的です。
支払い条件は施工会社によって異なりますが、次のようなスケジュールが参考になるでしょう。
タイミング | 支払い | 利用するローン | |
工事請負契約時 | 申込金(手付金) | 建築費用の約10% | ー |
着工時 | 中間金 | 建築費用の約30% | つなぎ融資 |
着工中 | 建築費用の約30% | ||
竣工時 | 残代金 | 建築費用の約30% | 住宅ローン |
建物と土地を同時に購入する場合は、住宅ローンとつなぎ融資を利用する人が多くなっています。住宅ローンは、引き渡しの際に融資が実行されるため、着工時から竣工までの期間は、つなぎ融資を利用して建築費を支払います。
契約後にプランを変更をすると、追加費用が発生します。
<追加費用が発生する例>
プランを変更する際に追加費用の有無を確認し、あらかじめ予算を準備しておくのも対策になります。
理想の注文住宅を建てるには、自分に合った施工会社選びが重要なポイントです。
信頼して任せられる会社を選びたいと考えても、なかなか決められないと悩む方も少なくありません。そのような場合は、専門スタッフが揃う相談窓口がおすすめです。
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資金計画を立てる上で重要になる、住宅の希望条件、予算に加えて、住宅ローンの紹介といった資金面の相談が可能です。見逃しがちな火災保険やアフターサービス、引っ越しについてもご相談ください。さらに、インテリア、エクステリア、セキュリティなどにも対応しておりますので、住宅に関する様々な面をカバーしているということになります。
なお、具体的な話は面談が必要ですが、対面のほかオンラインにも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
入学・入園時期に住宅完成を目指す場合のスケジュールは、全体で10か月程度かかるため、余裕をもって1月中旬から土地探しを開始すると、翌年3月の完成が見込めます。
スケジュールを進めるにあたって、施工会社の選定は重要なポイントです。
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