sumuzuの注文住宅と土地探しに関する記事

注文住宅が高騰し続ける理由とは?注文住宅市場を解説

 

1.はじめに

2022年に入り、住宅メーカーや工務店の値上げラッシュに歯止めがかからず住宅の価格が上がったと実感している人も多いのではないでしょうか。この価格上昇の理由としては、ウッドショックの影響や資材・人件費の高騰、それに円安など様々な要因が考えられます。実際にここ数年で注文住宅やマンションの価格も軒並み上がり、これから不動産の購入を検討している人の中には不安を抱えている人もいることでしょう。この記事では住宅資材や住宅設備の高騰が顕著となった住宅市場の背景について書いていきたいと思います。

2.建築費用高騰の理由

建築費用高騰の理由はシンプルに書くと「建築資材の高騰」と「住宅設備の高騰」の2つが挙げられます。このほかにも人件費の高騰やウッドショックによる影響もありますが、大きな理由を2つを上げるとすれば前述した通りになります。では、建築資材の高騰や住宅設備の高騰の理由や原因はどこにあるのでしょうか?それは、「新型コロナウイルス」の影響による部分が大を占めます。すべての根源が新型コロナウイルスとまでは言えませんが、様々な高騰に影響を与えたことだけは事実と言えるでしょう。それでは、実際に住宅の価格高騰に影響を与えた要因についてそれぞれ書いていきたいと思います。

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3.ウッドショック(輸入木材高騰)

新型コロナウイルスが蔓延してきた2020年頃から、人々の生活習慣や働き方そのものに変化が生じてきました。アメリカを中心に、仕事のスペースを確保するための戸建て需要が急速に高まり、その影響は日本にまで普及しました。多くの企業がテレワークを取り入れ、政府もそれを推奨してきました。その結果、自宅で仕事をする人が大幅に増加し、それに伴い、自宅で快適に仕事がしたいというニーズが高まったのです。木材の需要が急激に高まったことと、コロナ禍ということも相まって世界的に海上輸送が停滞するようになりました。当然、輸入木材に頼ってきた日本としては慢性的な木材不足に陥り、これが住宅市場全体の価格上昇に影響を与えたことは否めないのではないでしょう。

4.オイルショック(原油価格高騰)

オイルショックは、1973年に発生した第1次オイルショックと、1979年に発生した第2次オイルショックが代表的です。オイルショックは、原油の供給逼迫により原油価格が高騰することによって発生します。では、2022年に発生したオイルショックにはどのような原因があるのでしょうか。まず、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことで徐々に経済活動が再開してきたことが挙げられます。経済が活発化することで原油の消費量は増えていきますが、原油国が増産をしないために原油価格は軒並み高騰していきました。もう1つの理由としては、ロシアのウクライナ侵攻によりロシアからの原油輸入禁止や供給減少を受けて各国が原油の買取に躍起になったことが挙げられます。これらが原油価格が高騰した大きな理由であり、原油高は輸送費に直接影響を与えるため原油の高騰がそのまま建築資材や住宅設備への価格上昇に影響を与えていきました。

5.人件費の高騰

建築市場高騰の理由の1つに、職人の人件費高騰も影響を与えています。職人の人件費高騰は2010年頃から顕著になり、今では当時と比べて約10%も上昇したと言われています。職人自体の不足から、外国人労働者の人々の賃金相場も上がってきており、今後はさらに上昇していくことでしょう。建築費用は大きく分けて「建築資材」「住宅設備」「人件費」の3点に集約されるため、人件費の高騰も建築費用上昇の原因と言えるのではないでしょうか。

6.円安による影響

円安になると輸入商品の価格が全般的に上昇してしまいます。円安は輸入木材や住宅設備だけではなく建築資材全般の価格高騰を招いており、さらにウッドショックや人件費の高騰など様々な要素が建築費用の高騰に影響を与えています。木材が高騰するならRC住宅(鉄筋コンクリート)で建築しようとお考えの人もいるようですが、RC工法はもともと高額帯なのでどちらが良いとは言えないかもしれません。

7.住宅資材の値上がり

建築資材や住宅設備の価格が上昇していることは前述させて頂きましたが、具体的に価格が上昇すると言われている品目を一部記載してみたいと思います。

木材 サッシ 建材
造作家具 断熱材 瓦屋根
板金類 ユニットバス・トイレ・水回り セメント

このように多くの建築資材や住宅設備に関連する項目が目につ、これからさらに値上がりする品目もあることでしょう。住宅はこれら全ての資材や建材が積み重なって建築されるものなので、資材や建材など個々の高騰は最終的に住宅一棟となるまでに大きな価格上昇となってしまいます。

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8.住宅市場の見通し

2022年現時点の住宅市場は、新築戸建てやマンションの価格が高止まりしている状態です。今後の見通しとしてもおそらく建築費用が下がることはないでしょう。特に世界各国の経済は上昇傾向にあるので、まだまだ住宅需要は続くと言えます。そのような中でもマンションや戸建て住宅は購入したいものです。決められた予算の中で最善の住宅を手に入れるとすれば、土地の広さを狭くする、都心から少し離れてみる、住宅設備のグレードを落とす、など相応の工夫は必要となるでしょう。今後も建築費用が下がる見通しは少ないので、最適な土地・最適な建築家会社が見つかった段階で思い切って契約してみても良いのではないでしょうか。

9.まとめ

ロシアのウクライナ侵攻やウッドショックや円安など、様々な要因から建築費用は上昇を続けております。住宅市場を意識することは重要なことですが、このような状況下である限り自身のベストのタイミングで住宅の購入は行うべきでしょう。ウッドショックは一過性の現象とは言え、人件費や資材の高騰はまだまだ続くので建築費用が下がるのを待つ必要はないかと思います。家を建てるタイミングに正解はないので、住宅建築費用は上がり続けるということを前提の上で最適な家づくりを行ってください。

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この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。