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注文住宅の工期はどのくらいかかるの?

 

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1.はじめに

注文住宅を建てる上で、土地探しから住宅の引き渡しまでどのくらいの期間を見たら良いのか気になるところではないでしょうか。建売とは違い、注文住宅は土地探しから始めるケースが多く、もともと土地を所有している人を除いて一般的には8ヶ月~15ヶ月ほどの期間はかかると言われています。

今回は、最近特にご相談の多い、「年内、年度末(3月)までに住宅完成を目指すには、どれくらいから動き始めたら良いか?」という内容について住宅の引き渡しまでにかかるおおまかな工程とともに記載したいと思います。

年内、3月の住宅完成を目指す場合のスケジュール感

 

あくまで目安ですが、春前までになるべく早く動くことによって、各建築会社の比較する時間が多く取れることが分かります。土地や建築会社探し、そして建築プランや見積もりの調整に時間が取られれば取られるほど着工から完成・引き渡しまでの日数がかかってしまいます。

2.施工会社によって変動する工期

2-1.ハウスメーカー(工期:3ヶ月~4ヶ月)

ハウスメーカーと言えばCMやネット広告でも露出が多く誰もが知っている企業が多い印象があると思います。大手・中堅のハウスメーカーは、自社規格製品を持っていることが多く、このため予め建築資材を工場などで加工して現場で組み立てるなど、建築現場での作業負担をできるだけ軽くすることで工期を短くする工夫をしています。もちろん鉄筋コンクリート(RC)など特殊な工法によっては工期の目安が変動します。

2-2.工務店(工期:4ヶ月~5ヶ月)

地域に密着している工務店の場合は、大手ハウスメーカーとは違い工場で建材を加工することができないので大工さんの人力作業による部分が大きく、工期は必然的に長くなってしまいます。工期が長い分丁寧な仕事をしてくれるという評価もあるので工期にゆとりがある人にはおすすめかもしれません。

2-3.設計事務所(工期:5ヶ月~6ヶ月)

設計事務所で注文住宅を建てる際は、設計からオリジナルの仕様や間取りを決めることが多いため規格品を組み立てるわけにもいかず工期は当然長くかかることでしょう。住宅へのこだわりによっては1年から1年半もの工事がかかることもあります。特に時間がかかっても納得がいくまでこだわりの住宅を建てたいという人にはおすすめの建築方法と言えるでしょう。

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3.工期の予定が遅れる理由とは?

3-1.地中埋設物の問題

地中埋設物とは、文字通り地面の下に埋まっているもので建築工事中に表面に出てくると工事が中断されるケースがあります。埋まっているものは古い基礎部分や建築資材などさまざまですが、埋設物をそのままにしておくと新しい基礎工事が着工できなかったり建築工事の工程に重大な支障をきたすことがあります。放置しておくと土壌汚染につながるような埋設物も存在するので注意が必要でしょう。

3-2.天候による問題

住宅の建築の場合、外での作業なのでどうしても天候による影響が避けられません。梅雨や台風の時期、そして北陸地方や東北地方では冬にも注意が必要です。特に近年では、災害レベルの大雨や台風も多いため工事期間中は天気がとても気になります。天候や災害などによる工期の遅れなどはやむを得ずという場合もあり、どんなに対策をしていても発生してしまう可能性があります。この時期に工期が重なる場合には、事前に工期に余裕を持たせるなどの意識が必要となります。

3-3.プランの大幅な変更

一度決まった設計プランですが、工事着工中にもっと良いプランが思いついてしまったという人の声をよく耳にします。そのような時は建築会社と依頼主の両者で相談の上で合意ができれば工期にも影響がなく、追加料金も発生せずに取り入れることは可能でしょうが、全てが実現可能なわけではないので建築会社との綿密な打ち合わせが必要不可欠となります。

3-4.人手や建材の不足による問題

近年、ウッドショックによる建築資材の不足や高騰が取り沙汰されていますがそのあおりをもろに受けているのは建築会社と施工依頼主となります。大手ハウスメーカーでは予め建築資材のストックがあり、その影響は少ない企業もあるようですが、中小企業になるとそうはいかない建築現場もあるようです。

3-5.書類不備による問題

建築プランが決まると行政に建築プランの申請を行わなければなりません。その提出書類に不備が生じると何度もやり直しが発生して時間的にもロスが生じて工期が伸びてしまうケースも発生します。

4.建築期間を短縮する方法とは?

建築期間を短縮するための方法、過度に期間を引き延ばさないようにするためのポイントをご紹介したいと思います。

4-1.土地選びの段階から注意する

建築工期を短くする上で土地選びはとても重要なイベントとなります。土地の地盤改良や隣接との擁壁・土留めの問題など、多くの制限が課せられた土地の場合は建物工事に入る前に土地の方面整形の段階で多くの工事期間が取られてしまうため、外構工事だけ多くの工事日数がかかってしまうのです。このため、土地選びでは前述したような工事を考慮しておく必要があります。

4-2.工期が短い建築会社を選ぶ

いつまでに建築を完成させて住み始めたいとおおよその時期が決まっている人にとって、工期は重要な問題となります。その上で建築会社選びはとても重要となります。設計事務所で注文住宅を建てようとすると入念な打ち合わせの上で設計を行うため、プランを決める際の打ち合わせ回数や打ち合わせのスパンも長めに取ることが多いです。このため必然的に工事の着工までの日数は多くかかってしまいます。この点、ハウスメーカーや工務店の場合は設計事務所よりはプランの打ち合わせや工事の着工・組み立てなども早いと言えるでしょう。地域密着型の小規模な工務店では、一概には言えませんが設計事務所よりは工期は早いのではないでしょうか。

4-3.標準仕様から大きく脱線しない

各建築会社には一様に標準仕様というものが定められています。これらは広く一般的に流通しているキッチンやユニットバス、洗面台から壁紙、フローリングに至るまで幅広く定義されており、広く流通している分一定の流通ルートも確保されており設置もスムーズとなります。特殊なオプション仕様のオーダーメイドキッチンやダウンフロアなど、特殊な仕様で設計をすると工期が長くなることがあります。

4-4.打ち合わせで過度に右往左往しない

ご自身が目ぼしい建築会社を見つけると、注文住宅では建築前も建築中も多くの打ち合わせの場が設けられます。その都度一度決まったことを変更したり、振り出しに戻したり、途中から気が変わったりと優柔不断な行動に出ると当然のことながら工事はその都度中断したり、元に戻ったりすることすらあります。このようなことを繰り返していると工期に間に合わなくなるので十分に注意しましょう。

4-5.特殊な工法を避ける

注文住宅に特に思い入れがある方で稀に地下室を作りたい、半地下にしたい、屋上テラスも設けたい、RC造にしたい、などという方がおられます。これらの工法は通常の工法と違い特殊な工法を用いることがあります。鉄骨を用いたり、基礎部分を強化したり必要な工事が増えることで工期が引き延ばされる原因となります。

5.まとめ

注文住宅を建てる上で工期はとても気になるものです。お子様の進学の都合やマンションの更新の時期など、人それぞれ三者三様にさまざまな理由があると思います。それを踏まえた上で逆算の法則で土地探しから注文住宅の引き渡しまでを計算しなければなりません。それには建築会社の選び方や、建築の工法など少なからず注文住宅の知識を入れておくことが必要になります。この記事をご精読の上で、皆様の注文住宅の工期に対する知識のお役に立てたらと思う次第です。

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この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。