コロナ禍でテレワークに最適な注文住宅の間取りとは?

 

1.はじめに

近年、コロナ禍の影響もあり多くの企業でテレワークやリモートワークが普及し始めています。しかし、突然「自宅で仕事をして下さい」と言われても困惑してしまう人も多くいるのではないでしょうか。そのような広く普及し始めたテレワークですが工夫次第では今の間取りでも十分に活用できると思います。この記事ではテレワークに最適な間取りについて書いていきたいと思います。

2.日中は使わない寝室を有効利用する

寝室で読書をしたりベッドでパソコンを操作したりという一コマはドラマや映画でもよく見る景色です。静かな場所として寝室は重宝されていますが近年ではこの寝室に仕事スペースを造作している人も多いようです。特に日中は普段使わない空間なのでその利点を有効活用することで仕事の効率化にも繋がるでしょう。観葉植物や壁に本棚を造作することで雰囲気も良くなり一層使い勝手も向上するのではないでしょうか。ベッドとの距離を一定以上取ることで家族が就寝したあとでも仕事をすることができるというメリットもあります。

3.共有スペースの1部を壁で仕切る

家族の存在を感じながらちょっとした仕事を行う上では、リビングや共有スペースの一部にデスクを置いてテレワークをすることも可能でしょう。また、近年では子供部屋よりも親の目の届く場所で学校の宿題や課題を子供に行わせるという風潮にあります。しかし、子供の宿題・課題と大人の仕事ではおのずと内容の重みや思考が変わってきます。例えば、仕事の場合はリモート会議や電話での打ち合わせもあることでしょう。そうなるとリビングの一部や共有スペースでの仕事は困難となってしまいます。このため、一部の空間を完全に壁で仕切ったり間仕切り壁を利用したり様々な工夫をして業務に集中することができます。

4.書斎を有効利用する

一般的に書斎は寝室の中か寝室の近くに配置することが多いです。しかし、家事や育児をしながらの自宅での仕事においては独立した書斎をリビングや居間などの導線上に配置することをお薦めします。仕事である以上集中して業務を行うために独立した空間は必要ですが、家事や育児も手を抜くことはできません。これを解決するためには寝室内や寝室の近くに書斎を配置するのではなく、生活導線上に独立型の書斎を設置することで家事・仕事の両立が可能になるでしょう。

5.ロフトの空間を利用する

今までは、ロフトの有効利用して荷物置場やちょっとした趣味の空間という位置づけが大きかったようです。昨今ではそのロフトに少し手入れを加えて仕事部屋にする人も増えてきています。家族とほど良い距離感でそれでいてテレビ会議や電話による応対も可能となるでしょう。用途が完全に荷物置場で人が座れないほどの高さでは難しいかもしれませんが、座っても違和感なくパソコンが開けるようでしたら仕事スペースとしても最適ではないでしょうか。小さ目の本棚なども設置して利便性の高い仕事スペースに変身させてみてはいかがでしょうか。

6.母屋を仕事スペースにする

都心でのイメージは少ないかもしれませんが、土地の広さに余裕がある家では母屋を持っている人もいるかと思います。今までの母屋のイメージでは趣味の部屋という位置づけが大部分を占めていました。しかし、コロナ禍での現在ではこの母屋を仕事のスペースとして利用している人も多いようです。家族の温もりを感じることは軽減しますがそれでも充実して集中した仕事ができるのではないでしょうか。

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7.まとめ

自宅でのテレワークと言っても騒音を遮断された場所で仕事する場合や、家族の温もりを感じながら仕事をするケースもあります。コロナ禍を経験している私たちに求められている働き方は完全に遮断された空間ではなく家族の温もりを感じながら、且つテレビ会議や電話打ち合わせもストレスなくできる仕事環境が最適と考える人も多いようです。人それぞれ職種や好みにもよりますがどのタイプの仕事場が自分にとって最適なのかを念頭に充実したテレワークを過ごして頂けたらと思います。

この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。