理想の外観にこだわる注文住宅

 

1.はじめに

注文住宅を建てる際は気になる部分も多いかと思いますが、特にこだわりを持ちたい部分としては外観が挙げられるのではないでしょうか。実際にどのようなデザインにすれば良いのか悩む人も多いかと思います。この記事ではこれから注文住宅を建てる方や検討をしている方に向けて、注文住宅の外観を選ぶ際のポイントについて書いていきたいと思います。

2.外観を選ぶ際の注意点

注文住宅の外観やデザインを決める際には大事なポイントが3つほどあると言われています。その3つのポイントとは「色味」「形状」「素材」となります。それではそれぞれのポイントをご説明していきます。

2-1.色味
外観の色を選ぶ際はなるべく周囲の家のビジュアルに沿ったカラーを選ぶと良いでしょう。周囲の色になじむようなカラーを選ばないと街並みや周囲の景観を損ねてしまうことになります。また、机上でサンプルカラーを見せられても実際に建つ家の大きさでは見た目が変わることがありますので注意が必要です。

2-2.形状
注文住宅の外観は形状によって大きく変化します。近年流行りの四角い家やL字型の家、または完全平屋建てなど個性のあるある家からごく一般的な家など形状は様々です。それぞれ好みはあると思いますが建てた後のメンテナンスや性能を意識した上で検討すると良いでしょう。

2-3.素材
注文住宅の外観を決めるにあたり、外壁の素材選びもとても重要となります。代表的な外壁素材としては「サイディング」「外壁タイル」「塗り壁」の3つの素材があります。それではそれぞれの特長をみてみましょう。

2-3ー1.サイディング
サイディングとは外壁に使用する外壁材の一種で、簡単に書くと建物の外壁に貼る仕上げ用の板材のことを指します。従来の日本ではモルタルが良く使用されていましたが近年ではサイディングの使用頻度が非常に高くなっています。その理由としては、サイディングを使用することで施工期間を短くできたり、コストを抑えることができるというメリットが挙げられます。

なお、サイディング外壁には定期的なメンテナンスが必要不可欠で、耐久性に優れているものの雨風や紫外線などの影響を受けるため少なからず劣化は進んでいきます。

2-3ー2.外壁タイル
タイルは石や土を高温で焼き固めたもので、浴室や床材などの内装に用いられることが多いですが外壁に使用されることもあります。外壁タイルは耐久性に優れており、メンテンナンスの手間も少なく汚れにも強い建材として重宝されています。

2-3ー3.塗り壁(モルタル)
モルタルは砂・水・セメントを混ぜて作られた建材で、外壁に使用されるほか、レンガや石を接着する用途としても使用されることもあります。サイディングがボード間で継ぎ目(目地)があるのに対し、モルタルは継ぎ目がないため自由度の高い外壁をザインすることができます。

3.注文住宅の外観の種類は?

注文住宅の外観を考える上で重要なことは、自身が好むテイストや理想の外観像を知っておくことです。ここでは、代表的な外観をいくつかご紹介したいと思います。

3-1.四角い家(キューブ型住宅)
シンプルでスタイリッシュな外観が特徴的な四角い家(キューブ型住宅)は、凹凸が少ない単調的な箱型タイプの建物でありながら、見た目がおしゃれで近年高い人気を誇っています。

3-2.平屋
平屋住宅と聞けばひと昔前の日本の住宅というイメージが強いかもしれませんが、近年ではオシャレで個性のある住宅として注目されています。その最大の魅力は生活のしやすさにあると言えるでしょう。

3-3.シンプルモダン
シンプルモダンはその名の通り、余分な装飾や無駄を省いてシンプルでモダンな雰囲気のテイストを指すことが多いです。一般的な景観や街並みにもほど良く溶け込める要素を持っており、壁材や建材の長所を上手に引き出し、それでいてオシャレでスタイリッシュなイメージの外観です。

3-4.和モダン
「和」のテイストに近代的なスタイリッシュさを加えたものが「和モダン」と呼ばれており、モダンでおしゃれな外観を演出しながら落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

3-5.アメリカンカントリー
木の温もりを感じるアメリカンカントリーの外観は、田舎の雰囲気を表現しながらもオシャレで実用的なイメージがあります。大自然の中で優雅に暮らす素朴さは家具やインテリアにも表れています。

3-6.北欧風
北欧スタイルの外観は、自然と調和した温かみのある白を基調としながらもシンプルで上品なイメージと優雅さを共有させたシャビ―テイストとして知られています。特に素朴感の中にも遊び心があるオシャレなインテリアは世界中から好まれています。

3-7.エレガント
エレガントな外観とは上品さと高級感を兼ね備えたスタイルで、優雅で洗練された住宅のイメージが強いかと思います。全体的に突出した要素はないものの、上品さと優雅さを絶妙なバランスで表現しています。

3-8.コンクリート
コンクリートの外壁は、コンクリートの質感を生かすことによりスタイリッシュでクールな雰囲気が人気です。コンクリートは防音効果が優れているので室内にシアタールームや音楽ルームを設けることも可能です。

4、まとめ

理想のデザインや間取りを実現できる注文住宅ですが、自由度が高いがゆえに初めての家づくりとしては難しい局面もあるかと思います。特に住まいの印象が明確に伝わってしまう外観のデザインには気を配る人も多いのではないでしょうか。注文住宅を検討されている方は、事前に住宅作品集間取り集を見たり体感したりして自身のイメージを膨らませておくこともが大事ではないでしょうか。是非、納得のいく家づくりを目指していただければと思います。

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この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。