注文住宅の工務店選び、どうやって決めるの?

 

1.はじめに

注文住宅で家を建てることになった時、いざ建築会社を決めようとしてもどこに決めれば良いのか迷ってしまう人も多くいるのではないでしょうか。この記事では注文住宅の建築会社選びでなかなか決断できず困っている方に、「失敗しない建築会社の選び方」について詳しく説明していきたいと思います。建築会社選びが上手くいけば理想の家づくりの完成に向けて一歩二歩と近づいていきます。是非、楽しみながら家づくりの計画を進めてみて下さい。

2.建築会社の種類を知る

2-1.ハウスメーカー
ハウスメーカーは独自の自社ブランドを立ち上げて、各地に拠点を展開している点が特徴的です。住宅メーカーと呼ばれることもあり、全国展開している大型メーカーから決まった地域(エリア)にのみ展開しているハウスビルダーや、フランチャイズ展開しているハウスメーカーも含まれていることがあります。

2-2.工務店
全国に拠点や自社ブランド・モデルハウスを持つハウスメーカーと違い、工務店の最大の特徴は地域密着型であることです。ハウスメーカーの住宅のようにブランド規格化されていないのが特徴で、広告宣伝費にかける費用が少ない分「坪単価」が比較的安く、施主の好みや条件に合わせた家づくりを得意としています。

2-3.設計事務所
建築士が運営する事務所を言います。一般的には建築家と言われることが多く、工務店やハウスメーカーとは違い設計と施工管理を専門に行います。建築家の技量には大きな幅があり、デザイン性や住宅に対する考え方も様々です。建築家の一番の特徴は施工主が希望する住宅を実現する設計力と工事管理能力と言えるでしょう。実際の建築工事では提携している工務店や協力会社に施工を依頼することが一般的です。

3.建築会社の探し方

3-1.住宅展示場
住宅展示場は様々なハウスメーカーが展示場にモデルハウスを建て、見学者を募り案内を行っている施設で、住まいに関心がある人を中心に無料で見学できます。住宅展示場では実際に展示住宅に入って中を見ることできるので、自分がイメージしている住宅と重ね合わせることができます。また、各ハウスメーカーが1ヶ所に集まっているので住宅の性能や予算、デザインを比較することもできます。各ハウスメーカーの展示住宅を見学することで、新しい家を建てるイメージが膨らみます。

3-2.ハウスメーカー、工務店に資料請求
注文住宅を建てる時、最初の一歩として気になるハウスメーカーに資料請求するという方法があります。その際、いくつかのハウスメーカーに資料請求して、それぞれ比較することをおすすめします。資料請求のメリットは家にいながら複数のハウスメーカーの資料を見て、比較検討できることです。自宅に届いた住宅資料は、インターネットやチラシでは収集することができない細かな情報も含まれていることが多いので、より詳細な情報を入手することができます。

3-3.ポータルサイト
各社の不動産情報が集まっているのが不動産情報のポータルサイトです。ポータルサイトは賃貸や戸建、土地、注文住宅などカテゴリーごとの情報が中心に掲載されていて、多くのユーザーは自分が探している情報を得ることができます。また、建築会社を中心に掲載しているポータルサイトもあり、建築会社は自社の情報を広く拡散できるメリットがあり、利用者は1つのサイトで欲しい情報をまとめて得ることができるメリットがあります。

3-4.建築会社マッチングサービス
建築会社マッチングサービスは、どの建築会社を選べば良いのか分からない人におすすめのサービスで、店舗を持つ有人サービスとネットでのオンラインサービスがあります。建築会社のマッチングサービスは、自分が描いた理想の家を建てたい人と、それを実現する建築会社をマッチングするサービスで、住宅を建てたい人は複数の建築会社を1度に比較検討することができるためメリットが大きいサービスとなっています。注文住宅を建てる際に最適な建築会社を見つける効率的な手段として昨今注目されているサービスです。

4.建築会社を決めるにあたってのポイント

満足のいく家づくりを成功させるためには、自身が理想とする住宅を実現してくれる建築会社と出会うことが大切です。とは言え、建築会社と言ってもたくさんの会社があり、それぞれが工法やデザインに特徴を持ち、各々の強みとなる技術やサービスも違います。では、何を基準に建築会社を選べば良いのでしょうか。

4-1.建築費用だけで決めない
建築費用の安さだけを最優先にして、建築会社を決めてしまうことはあまりおすすめできません。建築プランの作成フォーマットは全国一律といった決まったものがありません。このため、建築費用を安く見せるためだけのプランを作る建築会社がないとも限らず、追加でオプション費用がかかるケースが発生するかもしれません。どのような構造・工法なのか仕様やデザインのグレードなどを確認し、オプションの追加費用の有無なども慎重に確認することをおすすめします。

4-2.ブランド力だけでは決めない
大手のハウスメーカーはテレビCMや様々な宣伝広告を打っているので、皆さんが日常的に目にすることも多いことでしょう。知名度が高く会社の規模も大きく安定感があることも周知の事実です。ブランドは確かに魅力的ですが、自分が望む住宅を建ててくれる建築会社であるかが最も重要ですので、ブランド名だけに捉われることなくしっかりと建築会社を見極めた上で決められると良いでしょう。

4-3.何でも相談できる建築会社を見つける
住宅を建てる際には、打ち合わせからプランの作成を経て施工が始まり、引き渡しの時期まで長期に及びます。家が完成するまでしっかりとリードしてくれて、何でも相談できるような建築会社を選ぶことをおすすめします。一生に一度あるかないかの家づくりの中で、打ち合わせに多くの時間を費やし、家が完成したあともアフターサービスが続いていきます。建築会社とは本当に長い付き合いになるので、会社や担当者との信頼関係はとても大切です。結果、一生の付き合いをすると思えるような建築会社を選ぶことが望ましいのではないでしょうか。

4-4.フィーリングが合う担当者と相談する
どんなに優れた建築会社を選んだとしても、営業や設計担当者との関係がうまくいかなければトラブルにも遭遇しかねません。担当者との間で良好な関係を保つことはとても重要で、仮にフィーリングが全く合わない営業マンが担当となってしまった際は、勇気をもって建築会社に伝えましょう。建築会社の担当者とは住宅を建てる際の施工計画はもちろんのこと、資金計画や、引き渡し後のアフターサポートに至るまで長い付き合いになることがあります。そのため、フィーリングが合わないことを我慢することなく、何でも話せる担当者を見つけるように意識しましょう。

4-5.エリアに強い建築会社を選ぶ
建築会社の中にはエリアの特徴を熟知した会社もあります。長年地域に密着して業務を行ってきた会社はそれだけの知見と経験を持っています。一方でエリアに強くない建築会社を選んでしまった場合、柔軟な対応ができない、近隣とのトラブルに巻き込まれるなどの懸念も生じます。自身が住みたいエリアに実績のある建築会社を選ぶことも重要なポイントと言えるでしょう。

5.まとめ

注文住宅の建築会社選びについて、建築会社の種類からそれぞれの特徴や、選ぶ際に注意すべきポイントなどを紹介してきました。建築会社としては当然ながら自社が一番とばかりにアピールをしてくることでしょう。このため、どこも魅力的な建築会社に感じてしまうかもしれません。それぞれの建築会社の設計力・施工力や、サービス・特長、担当者との相性などをよく見極めた上で、長い付き合いができるかどうかを検討材料の一つにしてはいかがでしょうか。是非、自分にとって最高の建築会社と出会い、理想の家づくりを実現させてください。

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この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。