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リモートワークに適した間取りと注意点

 

1.はじめに

近年、新型コロナウイルスの影響により、自宅やカフェでリモートワークをする人が増えてきました。※リモートワークはテレワークとも呼ばれていますが内容は同じ意味となり、テレ(離れた場所)+ワーク(働く)、リモート(遠隔)+ワーク(働く)と、どちらも2つの英単語を組みあわせたものです。「外出自粛要請」や「まん延防止等重点措置」によるおうち時間の増加とともに働き方やライフスタイルにも大きな変化がみられました。そこで、需要の高まりが顕著に表れたのが自宅で快適に仕事ができるスペースの確保や、今までにはなかったテレワークに適した間取りについての関心が高まりました。この記事ではリモートワークの増加とともに普及した創意工夫の間取りに関して書いていきたいと思います。

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2.リモートワークに適した環境づくり

2-1.インターネットの環境

自宅でのリモートワークに絶対に欠かせないのがインターネット環境です。マンションであればマンション全体で共通した回線を契約している場合がありますが、共有であるだけに通信速度が遅かったり接続が不安定だったりすることもあります。戸建ての場合は、各々が個別に通信会社と契約をするため自分好みのプランや通信速度でインターネットを使えるようになります。インターネットの接続が不安定だとWEB会議中にフリーズしたり音声が途切れたり、何かと不便なので予め回線速度や通信状況を確認しておくと良いでしょう。

2-2.コンセントの数や位置

リモートワークをする上でコンセントの位置やその数はとても重要な問題です。すでに自宅を建ててしまった人は延長コードを上手に使うなどするしかありませんが、これから新築を検討する人に関しては予めリモートワークを想定した間取りを検討する必要があります。リモートでの仕事を前提として家づくりをするのであれば、パソコンをどこで使うかということを念頭にコンセントの位置を決めると良いでしょう。

2-3.採光など明るい環境

人の集中力や判断力を高める明るさとしては「自然光に近い明るさ」が良いとされています。そのため、テレワークを行う際にはなるべく自然の光が入る部屋で行うことをお薦めしますが、自然光が取りにくい場合は、それに近い明るさの照明を選ぶことがポイントで、中でも人が最も集中力を保てるのは青白い光と言われています。自然光と同様に、青白い照明には集中力をアップさせる効果があるとされ、このためデスク上の照明を選ぶ際は「昼光色」の照明を選ぶことをお薦めします。中には白熱灯を使用している人もいますが、白熱灯は熱を発するため、眠気に襲われやすいというデメリットがあります。リモートワークの効率をあげるためにも、照明のはたす役割は大きく、照明のもつ効果によっては仕事の集中力や効率をアップさせることも可能となります。

3.リモートワークがしやすい間取りを作る

3-1.ロフトを利用したスペース

自宅でのリモートワークが増える中、ロフトをワークスペースとして利用する人が増えています。ロフト=屋根裏という暗いイメージがありますが、窓の位置や照明を工夫すれば明るく快適な空間にもなり得ます。新築時に窓の位置やコンセントの位置、収納スペースや照明を考慮したロフトを作れば、そこは快適なワークスペースとして活用できるのではないでしょうか。

3-2.寝室の一角を利用したスペース

寝室の一角にちょっとしたワークスペースを設ける人もいるようです。化粧台を工夫してワークスペースにしたり、壁で仕切られた場所に造作デスクを設置して仕事スペースにしているケースもあります。この空間はプライベートスペースとして生活音や時間帯も気にすることなく仕事をすることが出来るので重宝している人も多いようです。就寝前に読書をしたり化粧をすることを想定したスペースも工夫次第でワークスペースとして有効活用することが出来ます。

3-3.オープン型/個室型スペース

オープン型のワークスペースとは、リビングや廊下、吹き抜け部分の一角を有効活用するスペースを指します。部屋ではないのでコスト面でも優しく、さらに仕事をしながら子供の様子なども伺うことができるスペースとなります。一方、個室型スペースとは書斎のような完全個室を仕事専用にする間取りを指します。個室型スペースのメリットとしては仕事に集中できたり、オンライン会議に参加しやすいというメリットがあります。デメリットとしては個室となるためコストがかかってしまいスペースが圧迫されるような狭い空間になってしまう可能性があります。個室型スペースは、仕事に集中できる環境である反面、子育てとの両立には難しい環境となってしまうので「オープン型」と「個室型」のワークスペースを検討する際は良く考えて間取りの設計をしましょう。

3-4.書斎をワークスペースに変える

新型コロナウイルスが蔓延する前までは、新築住宅に書斎が欲しいという人も多くいました。しかし、昨今の書斎は単に読書や趣味を愉しむ場所ではなく仕事部屋という位置づけが定着しつつあります。書斎であれば一般的に四畳半や広くても六畳ほどの間取りが多いのですが、小さめの書斎であれば二畳~三畳でも十分にワークスペースとして利用できるのではないでしょうか。ただし、あまり狭すぎると圧迫感が強まったり採光が取れなかったりして仕事がはかどらないという人もいるようです。長く利用する趣味やワークスペースの部屋として採光や広さを考慮した快適な空間をイメージして検討すると良いでしょう。

3-5.スキップフロアを利用したワークスペース

スキップフロアとは同じ空間の中にちょっとした段差や階段を設けてできる中二階のようなスペースを言います。一つの空間をゆるやかに区切ることで生まれるスペースを、ワークスペースや子供の学習スペースとしてエラスティックに使用できる要素があります。一階のリビングと二階で過ごす家族の気配を感じながら仕事ができるため、ほど良い距離感で仕事をしたい人には向いている構造と言えます。しかし、WEB会議が頻繁にある方や、仕事を集中して行いたいという方には不向きかもしれません。

4.セキュリティや収納について

会社ではパソコンやネットワークなどに相応のセキュリティ対策が施されております。パソコンには仕事で取り扱う機密情報や社外には漏らしてはならない情報も多く含まれているかと思います。リモートで仕事をすると必然的に情報漏洩のリスクが高まります。このため、特にパソコンの画面を開きっぱなしにはしないことや、書類などもきちんと整理しておくなどの注意が必要です。リモートワークで個人情報や機密情報を扱う場合は、特にセキュリティを意識する必要があります。

また、自宅でリモートワークをする上で意外と盲点なのは資料やデータを保管するスペースがないことです。会社で取り扱う書類や資料を自宅に持ち出したくても機密性の高い情報に関しては取り扱いが難しいので不自由な面もあるかと思います。大切な書類や資料はお子様やペットが容易に届かない本棚や机の中にしまいたいものです。しかしながら住宅における収納不足の問題は常に発生しており、その中でリモートワーク用の収納スペースを確保することは難しい状況かもしれません。そのため、設計の段階から専門家と相談して計画することで、セキュリティ問題や収納の問題は解決するのはないでしょうか。

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5.オンとオフを切り分ける工夫

リモートワークで働いている人の中には、仕事とプライベートのオン・オフの切り替えが難しいと感じている人も多いようです。確かに普段の生活空間で仕事をする以上、気持ちの面でもハード面でもその切り替えには苦労しそうです。それに多くの人が上司や同僚とのつながりやコミュニケーションを通して仕事のモチベーションを高めている部分も多いため、すべてがオンライン上で完結してしまうリモートワークではモチベーションの維持が難しいという人もいるようです。

また、オンとオフの切り替え方法としては、寝巻のまま仕事はせず「服を着替える」ことや、「ワーキングスペースを整理する」「しっかりと休憩時間を取る」「生活部屋と仕事部屋を分ける」など様々な工夫が挙げられます。終業時間を過ぎたら、仕事に関係するものは片付たり、しっかりと時間割を自分で決めるなど、簡単なことですが、それだけでも、仕事スイッチをオフにして、気持ちを切り替えることができるのではないでしょうか。

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6.まとめ

単にリモートワークと言ってもお客様と電話をする人やパソコン上で作業するだけの人など多種多様の方がいます。それぞれの働き方によって必要なワークスペースの形状は異なるため、出来れば建築の段階からしっかりと間取りの設計をしたいものです。すでに家づくりが終わっている人も現状の間取りを創意工夫することで快適なワークスペースを持つことが出来ます。リモートワークは、自身の働き方だけではなく自宅で一緒に過ごす家族への配慮も必要となってくるので様々な工夫を凝らしてワークスペースを作ってみて下さい。

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この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。