sumuzuの注文住宅と土地探しに関する記事

注文住宅の屋根、その形や種類について解説

 

1.はじめに

注文住宅の打ち合わせをする際に皆さんは屋根の形の話をした経験はありますか?おそらく多くの人がそのような経験がないのではないでしょうか。外観や内装の話は綿密な打ち合わせをするのに、屋根については建築会社任せというケースが多い傾向にあります。水回りに関するキッチンやバスルームの打ち合わせはするけれども、屋根の種類に関する打ち合わせは建築会社任せという人も多いようです。この記事では普段あまり意識することがない屋根の形や種類について書いてみたいと思います。

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2.切妻屋根(きりづまやね)

日本の一戸建て住宅で最も多いのがこの形の屋根になります。「三角屋根」といえば、まず切妻屋根といっても過言ではないでしょう。この屋根の特徴としては防水性に強く、雪などが積もりにくいことが挙げられます。このため、豪雪地帯では好んで使用されています。また、形状が複雑ではなく2面だけで屋根が構成されるシンプルな形状であるため、コスト的にも優しい屋根となります。メンテンナンスやリフォーム面でもコストを抑えられるので、工事費を抑えたい方にはおすすめとなります。屋根の面積が広いため太陽光パネルを設置しやすいですが、屋根の向きによってはその効果が低いこともあるのでご注意ください。

注文住宅の屋根、その形や種類について解説

3.寄棟屋根(よせむねやね)

切妻屋根は2つの面で屋根を構成していますが、寄棟屋根は4面で屋根を構成しています。屋根を4方向から4面で寄せ合っていることから耐風性に優れており、台風や嵐などの天災に強いことで知られています。建物に対して四方に軒があるためどの方向からの強風でも受け流す効果があり、自然災害が多い日本の風土には適した屋根と言えるのではないでしょうか。

しかし、形状が複雑な切妻屋根では風には強くても雨漏りのリスクは少なからずあるようです。設計や施工会社がしっかりしていれば問題ありませんが、切妻屋根と比較すると雨漏りのリスクが少なからずあるので念のため注意が必要となります。日本において「寄棟屋根」は「切妻屋根」に次いで多く用いられている形状となり、皆様が良く目にする屋根としても親しまれていることと思います。

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4.方流れ屋根(かたながれやね)

方流れ屋根は屋根の中で最もシンプルな形状で、片一方だけに勾配を持たせる形状の屋根を言います。シンプルなので工事が簡単でローコスト、なおかつ防水にも強いという特徴があります。屋根の一面が広いため、太陽光パネルの設置にも適しており、屋根の向きによっては太陽の光や熱を最大限に取り込むことができることでしょう。シンプルでスタイリッシュなデザインが人気となり、近年では多くの注文住宅で見られるようになりました。

このような片流れ屋根ですが、実は平屋の屋根にも多く利用されています。平屋の屋根を片流れ屋根にすると、勾配が低いほうの屋根に軒先がない分、壁面に高さが生じます。この高い位置に窓を設置すると十分な光を取り入れることができるので家の中が明るくなるのです。良好な採光により快適に過ごせることが、平屋の屋根に「片流れ屋根」が好まれる理由のひとつとなります。

それでは、片流れ屋根のメリット・デメリットを箇条書きで書いてみたいと思います。

■ メリット
・太陽光パネルの設置に適している
・初期費用やリフォームなどのコストが抑えられる
・デザイン性が高い

■ デメリット
・軒先がない面が劣化しやすい
・雨漏りリスクが高い

片流れ屋根は一面屋根で造られており、接合部分がないため雨漏りがしにくいとされています。しかし、屋根ではなく「破風板」と「野地板」の境目から雨漏りをしてしまうケースがあるようです。実際にこのような理由から、雨漏りの発生が報告されていることを耳にします。どのような形状の屋根でも雨漏りのリスクがゼロになることはないので、防水性の高い建材を用いて、ある一定の期間が過ぎたタイミングで定期的なメンテナンスを行うことが大切です。

注文住宅の屋根、その形や種類について解説

5.屋根にまつわる斜線制限

屋根の形状には様々な種類があることは前述しましたが、必ずしも気に入った形状の屋根を用いることができるとは限りません。なぜならば、屋根の形状は建築基準法によって厳しく制限されており、その制限に適した環境でないと好みの屋根を取り入れることができないのです。ここでは主に屋根にまつわる斜線制限について挙げてみたいと思います。

・北側斜線制限
・道路斜線制限
・絶対高さ制限
・隣地斜線制限

斜線制限を受けて建物を建てられない部分がでてきたとしてもそれを前向きに捉えて、その部分をガーデニングスペースや駐車場にするなど創意工夫することができます。逆に斜線制限を上手に利用すればデザイン性の高い外観にすることも可能ですし、軒先がないことで開放的なバルコニーが出現するかもしれません。このことから、斜線制限が厳しい場所だからといって土地の購入を諦めることはせず、建築の専門家などから適切なアドバイスを頂いた上で、快適で住みやすい注文住宅を検討してみてください。

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6.まとめ

注文住宅といえば外観や内観、それに間取りなどに注意が行きがちですが実は屋根にも様々な特徴があります。特に近年ではデザインを重視した住宅も増えているので、住宅街のあらゆるところに個性豊かな屋根を用いた住宅が点在していることでしょう。屋根の形状によっては雨漏りのリスクや耐風性など特徴はそれぞれですが、それらの特性やポイントを抑えた上で適切な施工やメンテナンスを実施すると良いのではないでしょうか。注文住宅ではあまり目が行き届かない屋根ですがこれを機に一度調べてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。