sumuzuの注文住宅と土地探しに関する記事

簡易査定や訪問査定など不動産査定での注意点

 

1.はじめに

自身が所有する不動産の売却を考えた時、不動産の査定サイトや一括査定サイトを利用する人は多いのではないでしょうか。しかし、不動産仲介会社が行う査定額にはばらつきがあるため、一括査定サイトだけを利用することや、特定の不動産仲介会社だけに査定の依頼を出すことで失敗した例などもよく耳にします。不動産の査定を依頼する際には、いくつか注意するべき点があるのでこちらでご紹介したいと思います。

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2.簡易査定で注意する点

2-1.できるだけ正しい情報を入力する
細かな情報を入力することで、より正確な査定価格を出してもらえます。広さ・間取り・築年数・構造など、簡易査定を行う上で入力欄には「大まかで構いません」と記載されていることがありますが「広さが1m変わる」「築年数が1年変わる」というだけで不動産の価値は約10万円単位で変わってくることもあります。ご自宅に保管してある契約書や登記謄本などを確認した上でできるだけ正確な値を入力すると良いでしょう。

3.訪問査定で注意する点

3-1.戸建や土地は境界線を確認する
戸建や土地を査定してもらう際に注意しておくべきこととして隣地との境界があります。境界が不明瞭だと正確な査定が行えないばかりではなく不動産そのものが売れにくくなってしまう恐れがあります。手元に「境界確認書」があるか確認して、もしもない場合や境界が定まっていない場合は「確定測量」をして土地の境界を正確に定めてから査定を依頼しましょう。測量の依頼先がわからない場合は不動産仲介会社に相談すれば、測量士や土地家屋調査士を紹介してもらえます。

3-2.準備しておく書類
不動産の査定を受ける時点では必ず必要となる書類はありません。ただし、スムーズに且つ少しでも正確な査定額を出してもらうには、不動産を購入した時の「売買契約書」「登記事項証明書(登記簿謄本)」などを準備しておくと良いでしょう。これらの書類があることで正確な土地の面積や築年数などを確認するのに役立ちます。

4.まさかの損害賠償に備えて

4-1.瑕疵がある場合は正直に伝える
瑕疵担保責任という言葉を聞いたことはないでしょうか。瑕疵とは本来備えられている性能が機能せず欠陥があることを指します。売主にはこの瑕疵担保責任が課せられるということを覚えておきましょう。

※瑕疵担保責任
売買契約をする物件や土地に、購入した時点では明らかになっていない欠陥があった場合、売主が買い主に対して負う責任。

例)

柱などの払拭
シロアリの被害
事故物件
雨漏り
近隣の騒音
土壌汚染

査定を依頼する上で不動産仲介会社にこれらの瑕疵を隠したままにすると後から契約の解除や損害賠償を請求されるかもしれないので注意して下さい。

4-2.建物状況調査(インスペクション)サービスを利用する
インスペクションとは、建築士が専門器具を用いて住宅内外をくまなく計測、および目視にて基礎的な検査を行います。主に対象となるの部分は、構造耐力上主要な部分と雨水浸入を防止する部分や給排水管路となります。「確認済証」が発行されると、買主側に安心できる物件であることをアピールできます。また、事前に欠陥を発見することで、隠れた瑕疵に対する売主への契約不適合責任を軽減できるメリットがあります。

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5.まとめ

自身が所有する不動産を査定に出す場合、何の事前知識もないまま査定依頼を出すケースと、事前にある程度の知識を頭に入れて依頼するケースとでは、大きな違いが出てしまうことがあります。正確に把握できていない「築年数」や「面積」など、ほんの少しの違いが査定額に大きな変化を与えてしまうことや、瑕疵があることをきちんと伝えていないまま売買が成立してしまい、契約締結後に大きなトラブルに巻き込まれてしまうことも考えられます。不動産の査定を依頼する際は最低限の知識を頭に入れて臨むことが、不動産売却をする上でとても大事なことと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。