平野崇建築設計事務所

敷地を選び、設計者と共に家族の未来について話し合い、その土地に思い描いた希望の家を建て、そして出来上がった家に住むという一連の行為は、長い人生の中でもとても迫力のあるものです。
家とは、晴れた日も雨の日も雪の日も、楽しい時間もつらい時間も、家族のすべての記憶や経験を包み込む場所です。弊社は小さな設計事務所ですが、家に対するそんな考えから、ひとつひとつ丁寧な仕事を心がけています。何度も敷地を訪れ、周辺の環境をつぶさに観察し、お客様と対話を重ね、大きな模型をつくり、たくさんのスケッチを描き、合意を取りながら時間をかけて設計していきます。取っ手のひとつから照明器具やスイッチプレートのひとつまで、その空間にあったものを選び、ディテールを検討していきます。そうすることで、そのたくさんの対話の上に生まれた空間は、家族にとっての歓びに満ちた空間となります。商品としての住宅があふれる中で、家を建てることの素晴らしさを、ご一緒に経験できたらと思います。