
住宅のコンセプト
クライアントの「お祭りの時にはかき氷をふるまえたら良いな」という近所のコミュニティとの関わりへの積極的な気持ちもあり、1階の道路に面した部分は用途を限定しない大きな土間のエントランスとし、通り側をすべて開け放てることも出来る建具を設置して通りと繋げられるようにした。3階南側には大きな開口部を設け、2階へとすのこ状の階段とベンチで上下を繋ぐことで光を下階にまで届け、更に1階では階段の踊り場が縁台となりそのまま道につながる。建物は木造の準耐火構造だが梁のみ燃え代を確保することで木をあらわし全体にリズムを与えている。




写真スタジオと地域の子供たちが集まる身近な存在の家

住宅のコンセプト
西側の市道は写真スタジオのエントランスが面し、そのまま建物は庭にそって屈折しながら向こう側の庭までつながる。子どもたちの登下校、畑仕事・神社への行き帰りなど、地域に住む人々が昔から日常的に使ってきた南側の法外道路には写真スタジオとリビングが面し、リビングにはそのまま中に入るには躊躇するけれど縁側のように座るにはちょうど良い高さの窓を設けている。また、敷地の唯一隣家と接する部分はキッチンとダイニングの庭とし、テラスでの食事・洗濯物干しなどよりプライベートな使い方ができるようにと庭それぞれを性格付けし、「みち」との関わり方を変えている。そして周辺に合わせてヴォリュムを抑えるよう全体に架けた勾配屋根のトップ下に2階の床を配置している。構造は外周部が木造の在来工法、内部は2*4工法の木造のハイブリッド工法となっており、2*10の奥行きのある柱にはクライアント自ら棚を設置し、本やCD、置物などを収納している。




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